プライマル・セラピー(原初療法)
Primal Therapy

 後の人生に影響を及ぼしている初期のトラウマに対処させることで神経症を解消させる療法。アメリカの精神科医アーサー・ヤノフが考案した。ヤノフは、幼児期のトラウマ、満たされなかった欲求、愛情の欠如が感情を抑圧することにつながり、成人後に神経症や、感情的な問題を引き起こす原因になると考え、「原初の叫び(プライマル・スクリーム)」を表現させる、つまり原初的苦痛を再体験させることで、患者が抑圧してきた感情を解放するのを助けようとした。プライマル・セラピーの患者の一人にジョン・レノンがいる。
 治療では、患者はセラピストに自叙伝を渡し、面接を受けた後、3週間の集中治療を受けて、当時の問題点を話し合う。治療のプロセスは自然に任せるが、セラピストの役割は、患者が苦悩に向き合えるように励まし、患者を楽にしてあげることである。この再体験と記憶の再燃により神経症が癒される。治療の効果は、脳の機能・構造の変化、血圧と心拍の低下、ホルモンの変化、またときには免疫システムの変化までもたらすことで分かるという。

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